農に興味あるスピさん必読!<妙なる畑に立ちて>川口由一(野草社)

マワリテです。今日は「妙なる畑に立ちて」をさんぽします。
川口由一さんは中学卒業と同時に専業農家を引き継いだ農家さんです。20年余り農薬や肥料を使う慣行農業をしていましたが、39歳から自然農に切り替えました。「赤目自然農塾」を立ち上げ多くの塾生に自然農を教えました。2023年に亡くなられましたが意思を引き継いだ方々に今も受け継がれています。福岡正信さん「わら一本の革命」、木村秋則さん「奇跡のリンゴ」と同じように無農薬無肥料での農業を広めた方です。
スピ本?農業の本?
この本はスピ本のコーナーでは見かけることはない、農業について書かれた本です。木村秋則さんもかなりのスピですが、川口由一さんも意識は宇宙までぶっ飛んでいます。何でも極めると宇宙にたどり着いてしまうのですね。
マワリテは実家が農家ということもあり、農に大変関心があります。木村秋則先生の自然栽培塾で塾生として学び、自然栽培を10年くらいやっています。川口さんのことはもちろん知っていましたがお名前とプロフィールくらいでした。最近、新聞の広告でこの本のことを見て読んでみたい!と思ったのでした。農法の本だとばかり思っていたので読み始めてビックリ、わたしが多くのスピ本で学んだ真理がバッチリどっさり書かれていたのです。
日本版「アナスタシア」!?
ここまでスピの真理を植物や自然の営みを例にして説明されることは他のスピリチュアルリーダーにはほぼないことです。スピと農を同じくらいに愛するわたしにとって宝石箱のような本なのです。川口さんはおじいさんなので少し想像がバグるかもしれませんが、わたしは日本版「アナスタシア」だ!と言いたいです。
「アナスタシア」の本の中に種の話があります。「種を蒔く前に種を口に含んでから蒔くと、その種から育つ植物は口に含んだその人に必要な栄養素を持つようになる。」スピを愛し、農を愛するわたしでもこれを読んだ時はあまりピンときませんでした。何でもやってみるタイプですが、口に含む勇気がわきませんでした。川口さんの本を読んでいると、さすがに口に含むようにとは書いてありませんが(それはありえる)っと納得、信じられるようになりました。(消毒済の種はダメですよ)
川口さんのスピをもっと濃厚に味わいたい方はこちら
2014年に出版された「自然農にいのち宿りて」は農法は詳しく書かれておらず、川口さんがたどり着いた真理がめいっぱい書かれたスピ全開の本なので(農はまあいいわ)という方には「自然農にいのち宿りて」をおすすめします。
わたしのように農法も学びたい方は「妙なる畑に立ちて」をおすすめします。(スピはいいわ)という方には農法を教える本も川口さんにはあるのでそちらがおすすめです。
ココぽいんと①
ではわたしがココ!と感激した所を紹介します。
慣行農法では農薬、肥料、大型機械が当たり前。栄養も美味しさもUPすると思っている人が多いと思います。川口さんは「耕さず、肥料は施さず、農薬除草剤は用いず、雑草を敵として取り去らずとも、お米や野菜は見事に育ちます」と断言します。それは「天然自然の営みは全知全能完全」だからです。「神の心、宇宙の生命地球自然の営み」に人間の浅い知恵はいらないのです。「波動の法則」の足立育朗の「時空の仕組みに則った」生き方に通じるものがあると思いました。
この「天然自然の営みは全知全能完全」「神の心、宇宙の生命地球自然の営みに沿う」という態度は農だけでなく全てのジャンルでその道を追求する人に共通するようです。川口さんは「農、漁、医、教育、学問、芸術、宗教、政治、商、工、人間の日々の生活」いずれにおいても、と言っています。
生命を観ない教育
本の中では各ジャンルについて川口さんの意見が語られています。例えば教育についてこう話しています。
「学校教育も、科学を絶対視したところから始まり、生命の営みは観ない方向にあります。生徒の個々の生命を観ず、個々の心を観ず、個々の精神を観ず。~中略~自然の生命の営みを観ずして、一本の花の生命を観ずして、何科の植物、いつの季節に咲く植物、葉がこのようにつく植物、と知識させる教育。何々作用がある、このような形をしている、と知識させ、決してその向こうにある目に見えぬ自然の生命の営みを語らせる教育へと深めることは致しません」
「現行の教育制度は、知識した量によって優越を決めるものとなっており~中略~一人一人の智力能力に応じて学問を深めてゆける場となっておらず」
植物の状態を良く観ずに、知識で「この時期には肥料を」「虫がついたから消毒を」とやってしまう農業と変わらないことを教育でもしてしまっていることにハッとさせられました。
ちょっとブレイク
少し今回は漢字が多いですね。そうなんです、川口さんの本、ちょっと哲学的なんです。わたしのような活字大好き人間でも休憩したくなります。そんな時は「完全版 川口由一 自然農」をパラパラっと見るのが良いかも。こちらはオールカラーでイラストも分かりやすいし畑の写真にも癒されます。川口さんが膨大な量哲学したエッセンスが短い言葉でちゃんと載っているので哲学苦手さんでも川口さんの哲学は知ることができます。
ココぽいんと②
さて教育の次は少し宗教です。
「無差別智」という言葉を聞いたことがありますか?逆は「分別智」だそうです。わたしにはあまり馴染みのない言葉で、天外伺朗さんが最近のYouTubeで「無差別智」と話していて(ああ、使うんだな)と思いました。
「真に優れた天然自然のお米つくり、野菜つくりの出来ます智力能力は無差別智の働きによってです」と川口さんは言います。無差別智の働きによって良いお米野菜ができるとはどういうこと?
無差別智=自他の別の無きところ。時間・空間の無きところ。生死、大小、遠近、彼私、自分と他人の分かれぬ一つ生命。 完全な生命の営みのあるところ。
分別智=分ける心(明暗、生死、大小、善悪、優劣、など)。
無差別智が本来は人が住むべきところなのに、多くの人がこの逆の分別智の世界に住んでしまっているそうです。確かに世の中は勝った負けた、金持ち貧乏などの分別の話ばかりです。
分別智の世界では虫は益虫と害虫に分けられ、病気は悪になります。
無分別智の世界では虫も病気も悪いことととらえないので(どうしてこの虫がでたのだろう)と良く観察します、すると栄養分が多すぎたことを知らせるためにその虫が発生したことがわかったりします。
無差別智の世界に住んで農業をすることがとても大切だということがよくわかります。それに同じ作業するのでも断然楽しそうです。
ココぽいんと③
わたしが目からウロコだったのが「田畑つくり、お米つくり、野菜つくりの形や方法や技術は、外になく、他になく、また固定した形はありません。すべてはあなたの身体、心、精神、霊魂から生まれてくるものであり、常に生命の営みにしたがって変化するものです」という言葉です。
無差別智の世界にいて自分の畑の野菜を観察すれば自ずとやることがみえてくるので「技術は一分たりとも必要ありません」「僕の言葉に決して囚われてはいけません」と。
農業は覚えなければいけない知識や技術がたくさんあると思っていたのでこれらの言葉に驚きました。わたしが畑を始めたての時、教えてもらった方法をいかに真似るかに意識がいってしまい失敗してしまったことがよくありました。(先生はこうやると良いと言っていたのにどうして順調に育たないんだろう?)と思い悩むこともありました。そんな時に年配の塾の生徒さんが「先生が住んでいるのは日本海側、私たちは太平洋側だから気候が全然違うし畑の微生物も違うから」と上手く育たなくても仕方ないと慰めてくれました。今思い返してみると、やり方に一生懸命で肝心の植物をほとんど見ていなかったなぁと思います。無差別智の世界にしっかり立って植物を観察できていれば技術や方法などいらないのですね、畑で実践していくのが楽しみです。
ココぽいんと④
最後にわたしが「深い~」と思ったところを紹介します。
①で「天然自然の営みは全知全能完全」
②で「無差別智の世界に立つと人間もその営みの一員になる」
と紹介しました。最後に川口さんはそうなれることの条件として「他に捧げてこそ」と言います。
「私の人生を天命に捧げきって、私の日々をつとめに捧げきって、私の生活を使命に捧げきって、私の天命を自覚覚悟してそこに私の心を捧げきってはじめて、必要な智力能力生命力が働いてくれる」「捧げきらないと決して十全に全知全能が働かないのです」と言っています。
「捧げきる」とはどういう態度かと考えてみました。川口さんが「捧げきることができず、私事にとらわれているとそれが曇りとなって働ききらない」と言っていることから、執着や自己顕示欲などの「エゴ」を無くすことが大切だと思います。小林正観さんも不平不満、愚痴、文句、泣き言、悪口を言わずに頼まれたこと、やるべきことをただやる。ことをススメていました。
日々の生活に入り込んでしまっているとこのような態度の大切さを忘れてしまいがちなので少しづつ実践していきたいと思います。
今回のさんぽはここまでです。
まだまだわたしのスピも農業もプロセスの途中なので今の理解度でしか紹介できませんが、これからも追加補足していきたいと思います。では次のさんぽで会いましょう


